部活・サークルの会計、
結局どれで管理するのが正解か

このページはmarufiが書いています。自社のアプリを1位に置くランキングにはしていません。実際、条件によってはmarufiより他のサービスのほうが良い場面があり、それも含めて書きました。読み終わったときに「うちはExcelのままでいい」と判断できたなら、それが正解です。

2026年8月6日更新 / 各サービスの料金・機能は同時点の公式サイトの記載にもとづきます

先に結論

お金の出入りが年に数回だけ

Excel・スプレッドシートのままでいい

乗り換えの手間のほうが大きくなります。すでに動いている仕組みを壊す必要はありません。

決算書をきちんと作りたい/集金の人数管理はいらない

ちまたの会計・チーム会計

どちらも料金プランがなく、収支計算書や決算書のPDF出力まで無料でできます。

集金と支出、その両方を1つで回したい

marufi・Saifban

「誰が払ったか」を人ごとに追える機能があるのはこの2つ。無料の範囲と料金の考え方が違います。

まず「会計アプリ」と「集金アプリ」は別物です

ここを混ぜたまま探すと、必ず選び間違えます。同じ「会計」という言葉で検索結果に並んでいますが、中身は別の道具です。

会計アプリ(会計ソフト)は、団体全体のお金の出入りを記録して、残高と決算書を作るものです。「6月3日 遠征バス代 8,200円」のような1本ずつの記録が積み上がって、年度末に収支計算書になります。得意なのは団体としての集計、苦手なのは個人の管理です。

集金アプリは逆で、「誰がいくら払ったか」を人ごとに追うものです。24人のうち18人が部費を払った、残り6人が未納、という管理をします。得意なのは個人の把握、苦手なのは備品や遠征費といった支出全体の記録です。

部活やサークルはこの両方が要る数少ない団体です。毎月部費を集めながら、同時に合宿費や備品を払っている。だから会計ソフトだけを選ぶと未納者の管理をExcelで別に作ることになり、集金アプリだけを選ぶと支出の記録が残らない。「アプリを入れたのにExcelも手放せない」の原因はたいていここにあります。

5つの選択肢と、それぞれが向く団体

上から順に「道具を増やさない順」に並べています。marufiが最後なのは、必要のない団体にまで勧めたくないからです。

Excel・Googleスプレッドシート

無料 表計算

今いちばん多く使われている方法で、しかも正しく作れば十分に機能します。数式さえ合っていれば集計は正確ですし、様式も自由に決められる。「アプリに乗り換えるべき」と決めつける記事が多いですが、回っているなら変える理由はありません。

向いている

  • お金の出入りが年に数回で、集金も年度初めに一括で終わる
  • 代々受け継いだ計算式つきのファイルがすでにある
  • 学校や連合組織から様式を指定されている
  • 部内にExcelに強い人がいて、引き継ぎの手順もできている

向いていない

  • スマホからその場で記録したい(セル編集が崩れやすい)
  • 毎年会計係が代わり、ファイルが個人のPCに散らばる
  • 行の挿入や上書きで数式が壊れた経験がある
  • 未納者の催促のたびに手作業で名前を書き写している

ちまたの会計

完全無料 会計ソフト

自治会・PTA・スポーツクラブ・サークルなど、非営利の任意団体に向けたクラウド会計ソフトです。現金出納帳・預金出納帳・収支計算書・収支予算書が作れて、予実管理や月別のグラフまであります。有料プランがなく、寄附で運営されているのが特徴です。無料枠は5団体まで、1団体・1会計期あたり2,000伝票まで。

向いている

  • 総会や監査に出す決算書をきちんとした体裁で作りたい
  • 予算を立てて、執行率を見ながら運営したい
  • 費用を1円もかけたくない
  • 複数の団体(本部と支部など)をまとめて見たい

向いていない

  • 「誰が部費を払ったか」を人ごとに管理したい
  • スマホ中心で運用したい(作業はPCのほうが快適)
  • 今あるExcelの記録をまとめて持ち込みたい(取り込み機能の記載が見つかりません)

チーム会計

完全無料 会計ソフト

部活・クラブチーム向けをうたうクラウド会計ソフトです。ブラウザから使え、クレジットカード不要・完全無料。残高や予算の進捗をダッシュボードで見られて、収支報告書・決算書をPDFとExcelで出力できます。会計の知識がなくても報告書が作れる、という点に寄せた設計です。

向いている

  • 報告書のPDF出力まで無料で済ませたい
  • 残高と予算の進捗をダッシュボードで見たい
  • 記録を後からExcelに書き出して加工したい

向いていない

  • 個人ごとの集金管理が主な目的(公式サイトでは触れられていません)
  • スマホアプリとして使いたい(ブラウザ版のみ)
  • 今あるExcelの記録をまとめて持ち込みたい(取り込み機能の記載が見つかりません)

Saifban

無料〜 月480円/月1,480円 集金アプリ

集金の管理に特化したアプリです。iPhone・Androidのアプリがあり、LINEと連携して請求を送れるのが強み。無料プランは15人・請求が月4回・編集者1人まで。50人まで使うStandardが月480円(年3,980円)、人数無制限のProが月1,480円(年11,800円)で、会計帳簿やPDFの収支報告書は上位プランの機能です。

向いている

  • 集金の督促までアプリに任せたい(自動リマインド機能あり)
  • 連絡がLINEグループに集約されている
  • スマホアプリとしてインストールして使いたい
  • 人数が15人以下の小さな団体(無料で足りる)

向いていない

  • 人数が15人を超える(無料の範囲を出ます)
  • 会計帳簿や決算報告を無料で作りたい(上位プランの機能)
  • 集金より支出の記録が主な用途

marufi(このサイト)

無料 Pro 月500円 会計+集金

収支の記録と集金チェックを1つでやることに寄せた会計アプリです。インストール不要で、スマホのブラウザからそのまま使えます。他と違うのは、今使っているExcelをAIが読み取ってそのまま取り込めること。形式を整える必要はなく、表をコピーして貼り付けるかファイルを選ぶだけで、取り込む前にプレビューで確認・修正できます(無料・月30回まで)。記録・残高・集金チェック・グラフ分析・取り込みが無料で、会計報告書PDF/引き継ぎパッケージ/CSVエクスポートがPro(月500円)です。

向いている

  • 集金と支出の両方を1つで回したい
  • 人数が多い(無料でも人数・件数の制限なし)
  • 今までのExcelを打ち直さずに持ち込みたい
  • 毎年会計係が代わる(アカウントを渡すだけで引き継げる)
  • 部室や遠征先でスマホからその場で記録したい

向いていない

  • 会計報告書のPDFまで無料で使いたい(上の2つは無料です)
  • 複式簿記で貸借対照表まで作る必要がある
  • スマホアプリとしてインストールしたい(ブラウザのみ)
  • お金の出入りが年に数回しかない

一覧で比べる

機能の数を競っても選べないので、部活・サークルで実際に効く5点に絞りました。

Excel・スプレッドシート ちまたの会計 チーム会計 Saifban marufi
費用 無料Googleスプレッドシートなら無料 完全無料有料プランなし。寄附で運営 完全無料有料プランなし 無料〜月1,480円15人を超えると月480円〜 無料〜月500円記録・集金は無料。報告書PDFはPro
使える端末 PC向きスマホだとセル編集が崩れやすい ブラウザPC・スマホ・タブレット対応 ブラウザスマホ対応をうたう アプリ+LINEiPhone・Android・Web・LINE連携 ブラウザインストール不要。スマホ向けの画面あり
誰がいくら払ったか 表は作れる更新のたびに手作業 個人別の管理は対象外団体全体の出納が中心 公式サイトに記載なし収支と報告書が中心 これが本業未納者の一覧・自動リマインド タップで済/未未納の人だけが自動で一覧に出る
会計帳簿・決算報告 体裁から自作毎年テンプレート探しから 無料で出せる収支計算書・予算書・領収書発行 無料で出せる決算書をPDF・Excelで出力 上位プラン帳簿は月480円〜、PDF報告書は月1,480円 台帳は無料/報告書はProPDFは月500円。監査欄つき
今までのExcelの持ち込み そのまま移行の必要がない 公式サイトに記載なし取り込み機能への言及は見つかりません 公式サイトに記載なし書き出し(PDF・Excel)の記載はあります 公式サイトに記載なしCSV書き出しは上位プランにあります AIが読み取る貼り付けるだけ。無料・月30回

各社の情報は2026年8月6日時点の公式サイトの記載にもとづきます。プランや機能は変わることがあるので、最終的には各公式サイトでご確認ください。また、この表はmarufiが作成しているため、marufiに詳しく他社に粗いという偏りが構造的にあります。他社の項目は公式サイトに書かれている範囲だけを記載し、推測では埋めていません。

選ぶ前に確認したほうがいい2つのこと

1. データを書き出せるか

無料のサービスは、終わることがあります。実際、部活向けの無料会計アプリとして各所で紹介されていた「かいけいがかり」は、現在サービスを終了しています。悪いことではなく、無料である以上いつでも起こりうることです。

対策は単純で、選ぶ時点でCSVやExcelに書き出せるかを確認しておくこと。書き出せるなら、万一のときも記録を持ち出して別の方法に移せます。書き出せないサービスに数年分をためると、そのサービスから出られなくなります。marufiではCSVエクスポートはProの機能です(この点はちまたの会計・チーム会計のほうが条件が良い、と正直に書いておきます)。

2. 来年の会計係が使えるか

部活・サークル・PTAのような団体では、1年か2年で担当が代わります。選定の基準を「自分が使いやすいか」だけにすると、引き継いだ人が使えずにExcelへ逆戻りします。これは実際によく起きます。

確認するのは、引き継ぎがアカウントの受け渡しで済むか、それとも自分のPCにあるファイルを渡す必要があるか。後者だと、渡し忘れた瞬間に過去の記録が消えます。ブラウザで使うサービスは総じてこの点が強く、Excelはここが最大の弱点です。

このページの立場について

marufiが自社サイトで書いている比較なので、公平だと言い張るつもりはありません。できるのは、事実を確認できる範囲で書き、都合の悪いところを消さないことだけです。このページでは次を守りました。

  • 他社の情報は公式サイトに書かれている範囲だけを載せ、推測で埋めない
  • marufiが劣る点(報告書PDFとCSV書き出しが有料)を表と本文の両方に残す
  • 他社のほうが条件が良い場合は、そう書く
  • marufiを1位に置いた順位づけをしない

もし記載に誤りを見つけたら教えてください。特に他社の情報は、こちらの読み違いや、その後の仕様変更で古くなっている可能性があります。

よくある質問

部活やサークルの会計は、無料のアプリだけで完結しますか?
多くの団体は完結します。ちまたの会計とチーム会計は料金プラン自体がなく、収支の記録から決算書のPDF出力まで無料でできます。marufiも記録・残高・集金チェック・グラフ分析・既存Excelの取り込みまでが無料です。有料が必要になるのは、marufiなら会計報告書PDFや引き継ぎパッケージ、Saifbanなら人数が15人を超えるときなど、サービスごとに線引きが違います。
「会計アプリ」と「集金アプリ」は何が違いますか?
会計アプリは団体のお金の出入り全体を記録して残高や決算書を作るもの、集金アプリは「誰がいくら払ったか」を人ごとに管理するものです。部活やサークルでは両方必要になることが多く、会計ソフトだけだと未納者が追えず、集金アプリだけだと備品や遠征費の支出が残りません。どちらか片方しかないサービスを選ぶと、結局もう一方をExcelで補うことになります。
今使っているExcelのデータは引き継げますか?
サービスによって差が大きい部分です。多くの会計ソフトは所定のCSV形式に整えてから取り込む必要があり、団体ごとにバラバラなExcelをそのまま渡すことはできません。marufiは表をコピーして貼り付けるかファイルを選ぶだけでAIが中身を読み取って登録します(無料・月30回まで)。取り込む前にプレビューで確認・修正できます。
スマホだけで会計をやりたいのですが、どれが向いていますか?
SaifbanはiPhone・Androidのアプリがあり、LINEとの連携もあるためスマホ中心の運用に向いています。marufiはアプリのインストールは不要で、スマホのブラウザからそのまま使えます。ちまたの会計とチーム会計もブラウザから使えますが、決算書の作成など細かい作業はパソコンのほうが快適です。
無料のサービスが将来終わってしまう心配はありませんか?
ゼロではありません。実際、部活向けの無料アプリとして紹介されていた「かいけいがかり」は現在サービスを終了しています。対策は、選ぶときにデータの書き出し(CSVやExcel出力)ができるかを確認しておくことです。書き出せるなら、万一のときも記録を持ち出して別の方法に移せます。
marufiが向かないのはどんな団体ですか?
お金の出入りが年に数回しかない団体、学校や連合組織から指定の様式があってその形でしか提出できない団体、簿記の複式で貸借対照表まで作る必要がある団体には向きません。また、会計報告書のPDF出力を無料で使いたい場合は、料金プランのないちまたの会計やチーム会計のほうが条件が良いです。

まとめ:迷ったときの決め方

1

集金を人ごとに管理する必要がありますか?

必要なら marufi か Saifban の2択になります。必要ないなら、ここで会計ソフト側(ちまたの会計・チーム会計)に決まります。ここが最初の分岐で、ここを飛ばすと選び間違えます。

2

会計報告書のPDFを、無料で出したいですか?

無料で出したいなら ちまたの会計かチーム会計 です。この2つは料金プラン自体がありません。marufiは月500円、Saifbanは月1,480円かかるので、ここだけを見るなら勝ち目がありません。

3

今あるExcelを、打ち直さずに持ち込みたいですか?

それなら marufi です。他の3つは公式サイトに取り込み機能の記載がありません。乗り換えで挫折する最大の原因が「全部打ち直し」なので、数年分の記録がある団体ではここが効きます。

3つとも「どちらでもいい」なら、今のExcelのままで大丈夫です。道具を変えること自体にコストがあります。年度末を越えられているやり方を、記事に言われたからという理由で変える必要はありません。

読んだうえで、試すかどうか決めてください

marufiは登録30秒・クレジットカード不要で、記録・残高・集金チェックはずっと無料です。
今のExcelをそのまま取り込んで(無料)、合わなければ使うのをやめれば大丈夫です。